2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』
柴咲コウさん演じる、次郎法師(のちの井伊直虎)の唱えるお経が美しい~と話題になっています。
このお経は、柴咲さん演じる次郎法師が井伊谷の村を歩くシーンで歌われていますね。
また第7回の「検地がやってきた」では、川名の隠し里である美しい棚田を舞台に、歌うような美しいお経を披露していました!
検地奉行の亡き奥方の法要のためで、厳しかった検地奉行も緊張の糸を緩め、心を温かくした場面でしたね。
今回はこのお経についてまとめました。
この記事の内容
次郎法師の唱えるお経は『観音経』
出典:http://netallica.yahoo.co.jp
柴咲コウさん演じる次郎法師(直虎)が唱えているお経は、『観音経』と呼ばれているものです。
法華経(全28品)のうち第25品にある経典。
本文(長行)と詩(偈文)から構成されています。
特に、後半の偈文の部分を普門品偈といわれる下の部分です。
次郎法師が唱えているのは、偈文(げもん)の一部です。
『観音経』の偈文「妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈」
次郎法師が唱えているのは前半5~8行目(「我為汝略説~波浪不能没」)の部分です。
『観音経』知恵袋
観音経には不思議な力があるといわれています。
「念彼観音力」と繰り返えされていますね。
真の信心をもって観世音菩薩の名を一心に唱えたり、「かの観音の力を念じれば」観音菩薩の力により様々な災いが去ると書かれているのです。
また、よい子供が授けられるともいわれています。
次郎法師が唱えているのがここ!意味も解説
がーいーにょーりゃくせつ
我為汝略説
私は、無尽意菩薩のために要約してこれを説こう。
もんみょうぎゅけんしん しんねんふーくうか のう めつしょーうーく
聞名及見身 心念不空過 能滅諸有苦
人が、観音菩薩の名を聞き、またはその身を見て、心に留めて忘れないでいたならば、よくその様々な人生における苦しみを消し去るだろう。
けーしーこうがいい すいらくだいかきょう ねんぴーかんのんりき かーき ょうへんじょうち
仮使興害意 推落大火坑 念波観音力 火坑変成池
たとえ或る誰かが悪意をもって、自分を害そうと思い、火の燃えさかる穴に突き落としたとしても、かの観世音菩薩の力を心に念じれば、火の穴はたちまちに池と変わるだろう。
わくひょうるこーかい りゅうぎょしょきーなん ねんぴーかんのんりき はー ろうふーのうもつ
或漂流巨海 龍魚諸鬼難 念彼観音力 波浪不能没
あるいは大洋に漂流してしまい、龍や魚・諸々の怪物に襲われることがあっても、かの観世音菩薩の力を心に念じれば、海中に沈んで海の藻屑となることは決してない。
お経のメロディーはドラマオリジナル
©NHK
柴咲コウさん演じる次郎法師が唱える観音経は、とても美しい節回しで唄われています。
これは、このドラマのオリジナルです。
歌の上手な柴咲コウさんだからこそできる素敵な演出ですね♪
柴咲コウさん、「お経は自然に入ってきた」
柴咲コウさんはインタビューで、お経に触れたことに関してこんな風に答えていますよ。
車を運転しながらデモテープを聴いて、お経を覚えたんですけど、ヒーリング効果が絶大でした。お経を持って街中を癒やして回りたいような気分になりました。
また、お経を歌うように読んだことについては…
「覚えなきゃ」というプレッシャーがなくて自然と入ってくる感じで、撮影の時も、普通だったら出てくる変な緊張感があまりなくできたような気がします。
まとめ
以上、大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出てくる、次郎法師のお経についてのまとめでした。
美しい景色とお経、心が洗われる気分でしたね。
またドラマの中に出てきてくれたらうれしいんですが…。
『おんな城主 直虎』それぞれがどんな運命をたどることになるのか、期待して見ていきたいと思います。
『おんな城主 直虎』7話の動画はこちらからご覧になれます。
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