2019年 いだてん

【いだてん】第12回「太陽がいっぱい」あらすじネタバレ~四三運命の分かれ道~

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日本では敵なしの「痛快男子」三島弥彦(生田斗真)が、世界に立ちはだかる壁と戦う姿に感動した前回。
史実、弥彦は「日本人には短距離は100年早い」と言ったんですって。

当時の日本の短距離走ってそれほど差があったわけですね。
「たかがかけっこ」・・・多くの日本人が、競技としてすら認識していなかった時代ですから、そこに挑むことが日本にとっていかに大きな第一歩だったかわかります。

ここから96年後、日本は男子400メートルリレーで、トラック競技初のメダルを獲得しました。
日本は弥彦の言った100年の歴史を着実に歩んできたんですね。

改めて「良いドラマ」です!!!

 

さて!
ついに四三(中村勘九郎)の出番ですよ~!

いったいどんな結末が待っているのやら・・・
ドキドキの第12回です。

 

この記事では、大河ドラマ『いだてん』第12回「太陽がいっぱい」のあらすじをまとめています。
(※ネタバレあります)

 

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大河ドラマ「いだてん」放送情報

「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」

第12回「太陽がいっぱい」3月24日放送

  • 放送:2019年1月6日より(全47回)
    ◆放送◆
    日曜日【総合】夜8時【BSプレミアム】午後6時【BS4K】午前9時
    ◆再放送◆
    土曜日【総合】午後1時5分日曜日【BS4K】午前8時
  • 作:宮藤官九郎
  • 音楽大友良英

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第12回「太陽がいっぱい」あらすじ(ネタバレ注意!)

それでは『いだてん』第12話のあらすじに参りましょう♪

 

故郷熊本では・・・


いよいよ四三が出場するマラソン競技の当日がやってきました。

この日、熊本の金栗家にはスヤ(綾瀬はるか)が夫の重行とともに訪ねてきました。

スヤは活きのいい鯛を持参し、これを四三に送ってほしいと実次(中村獅童)に頼みます。

「どうしても四三さんに食べてほしかです。
精ばつけてほしかです」

「お気持ちはありがたかばってん・・・
送るにもスウェーデンまで2週間かかりますけん」

それでもスヤは気が済みません。
すると、近所の人々を呼んで皆で食べて四三を応援しようと、台所を借りて鯛をさばき始めたのです。

 

スタジアムへの道のりに一抹の不安が…

マラソンのスタート時間は午後1時半。
念のため、四三は余裕をもって11時にホテルを出ました。

医師から絶対安静を言い渡されていた監督の大森(竹野内豊)は、泣きながら制止する安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)を振り切って四三に同行します。

 

ところが、二人は市電に乗ったものの、間違えて見知らぬ停留所に降り立ってしまいます。
大森は木にもたれかかり、酷く咳込んでいました。

その様子に四三は、幼い頃、嘉納治五郎に抱っこしてもらおうと険しい山道を越えて連れて行ってもらった、病弱な父を思い出しました。
その道のりで、父は苦しそうに何度も腰を下ろしていました。
幼かった四三は、そんな父に、持参した重曹水を渡すことしかできませんでした。

 

苦しそうな大森の様子に四三は、大森を背負って歩くことにしました。

 

治五郎、クーベルタンに会いに行く

マラソンのスタート前、嘉納治五郎はオリンピックの創始者であるクーベルタンに会います。

オリンピックは素晴らしく、大成功となるだろうという治五郎に、クーベルタンはまだマラソンが残っているから分からないと言います。

4年前のロンドンオリンピックでは、イタリアの選手がゴール直前で倒れる「ドランドの悲劇」が起こりました。
クーベルタンは、このようなアクシデントを心配し、レースが終わるまで落ち着かないと語ります。

 

治五郎はクーベルタンに、日本の金栗四三に是非注目してほしいと言います。
「暑い土地で生まれたから暑さにも強い。
日本ではこう呼ばれています・・・“IDATEN”」

その頃四三は大森を背負い、必死にスタジアムを目指していました。

 

マラソン競技、ついにスタート!


なんとかスタジアムに着いた二人。
四三は急いでロッカールームに行くと、そこではすでに選手たちがすでに支度を整え、出番を待っていました。

四三は急いで身支度にかかります。

 

隣のベンチでは、ラザロが真剣な眼差しで一点を見つめています。
ふとラザロの足元を見ると、シューズのひもがほどけています。

四三はそのことを伝えると、ラザロは笑って四三の足袋のコハゼもはずれていることを指摘します。

 

そうこうしているうちに、スタート地点まで案内する係がやってきます。
選手たちは気合いたっぷりで、案内人の後をついていきます。

すっかり出遅れてしまった四三、
急いで支度を整えると、グラウンドへと飛び出していきました。

 

グラウンドは、強い日差しが容赦なく四三を照らしていました。

スタートラインに急いで案内される四三でしたが、片方の足袋のコハゼが外れているのを見つけます。
準備もままならないまま、コハゼを留めるやいなやスタートの号砲が鳴り響きます。

各国の選手たちは短距離走並みのスピードでスタートを切ります。
早速出遅れてしまった四三は、いきなり最下位となってしまいます。

 

観客席から見守る治五郎(役所広司)、大森、弥彦(生田斗真)、田島(ベンガル)。

大森は冷静でした。
「心配いりません。
彼なりの作戦でしょう」

 

四三を見つけた治五郎も叫びます。

「焦ることはない。
世界記録を出したんだ。
堂々と走りたまえ!」

 

追い上げる四三

スタジアムから大通りへ、四三は最後尾のグループで飛び出しました。
気温はすでに30度を超え、舗装路からは熱気が跳ね返ってきます。

しかし林道に入る頃、四三は出だしで飛ばし過ぎた選手たちを追い抜き始めました。

 

孝蔵も走る!


その頃地球の裏側では・・・
このとき日本は夜の10時過ぎでした。

そんな時間にも関わらず、美濃部孝蔵(森山未来)は浅草から日本橋方面へと、誰も乗っていない車を引いて走ります。
「どけどけどけ火事だ火事だ!
邪魔だ邪魔だ邪魔だーっ!」

孝蔵は、走りながら落語の「富久」の稽古をしています。

 

初高座が決まってからというもの、演目は「富久」に決めたのはいいが、どうも稽古に気持ちが入らない・・・。
そこで孝蔵が思い立ったのは、清さんから再び車を借り、引きながら稽古をするというものでした。

もとはといえば、円喬が車の上で語るのを聞いて「富久」を覚えた孝蔵。
同じように車を引けば、上手くいくと思ったのです。

その思惑通り、孝蔵の語りはどんどん調子が上がっていきます。

 

灼熱のマラソンコース

給水ポイントでは、飲み水と暑さ対策のため水がまかれます。

四三も水を浴び、調子よく走り続けます。

 

退屈な観戦

スタジアムの観客席で待つ治五郎たちは退屈していました。
当時は今のようにテレビやラジオがありません。

レースの様子を知る手だては、スタジアム内に立てられた旗竿しかなかありませんでした。
その旗竿には1位、2位、3位の選手の国旗が立てられ、順位が変わるたびに差し替えられる仕組みになっています。

しかし、そこに日の丸がはためくことはなく、治五郎たちはただ旗竿を見つめ続けるしかなかありませんでした。

沿道で応援していた内田公使とダニエルもまた、退屈していました。

 

さらに東京高師の面々は、嘉納校長からの電報を緊張した面持ちで待っていました。

 

暑さのために見える幻覚


懸命に走る四三も、徐々に手ごたえを感じ始めていました。
「すっす、はっは!
こりゃいけるばい!」

 

しかし、暑さのために体力を奪われている四三は幻覚を見始めます。
坂の頂を越えると、目の前に故郷のみかん畑が広がっています。
そこには実次や母のシエ(宮崎美子)が旗を振って応援してくれています。

さらに坂を下ると、今度は東京高師の面々が沿道で声援を送ります。
清さんの「がんばれ!」という声援も聞こえました。

皆の声に応えて走っていたはずの四三でしたが、急に足がもつれ、よろけてしまいます。

 

そのとたん、四三は現実に引き戻されました。
灼熱の太陽に照らされた四三は視界がぐらつきます。

 

「カナクリサン!」
そう声をかけたのはダニエルでした。
沿道から内田公使と一緒に応援していくれています。

「なんも考えんと、ただ走ればよかっ!」
四三は自分を鼓舞し、上り坂と駆け上がり始めました。

 

少年四三の登場


長く続く一本道の途中で、四三はついに立ち止まってしまいました。
脚に激しい痛みを感じ、苦しさに肩で息をする四三。
他国の選手たちは、次々と四三を追い抜いていきます。

 

その時・・・
四三の耳に少年の声が響きました。
「おーい!はよ行かんと遅れるばい」

目の前に立っているのは、幼い日の自分
「呼吸するときは『スースー、ハーハー』2回ばい」

 

四三は小さな声で答えます。
「そぎゃんこつ知っとうばい。
ばってん、それができん」

「じゃ、先行くばい」
そう言い残して少年の四三は駆けていきます。
その声に後押しされ、なんとか息を整えて四三は再び走りだしました。

 

折り返し地点のソレンツナ教会に近づいてきました。
すると、一足先に折り返したラザロが坂を下りてくるのが見えます。

ラザロは笑顔で四三に向かって手を上げ、走り去っていきました。

 

四三も折り返して下り坂に入ります。
ここは調子よく、どんどんスピードを上げることができました。

やがてラザロの背中を捉えます。
二人は激しいデッドヒートを繰り広げます。

 

「カナクリサン!バッテン(水)!」
ダニエルが給水所で叫びます。

しかし、激しい競い合いに、四三もラザロも差し出された水を受け取らずに駆け抜けて行ってしまいました。

 

運命の分かれ道

ついに四三はラザロを追い抜きます。

「暑い!暑か!」
太陽の日差しは容赦なく四三を照らし続けます。

そしてついに、日差しを遮っていた樹木が途切れると、一気に疲労が襲ってきました。
四三は、手にも脚にも力が入らず、身体が言うことを聞きません。
脚には激痛が走り胸は苦しく、思わず倒れてしまいます。

どうにか体を起こすと、そこにまた少年時代の自分が姿を現しました。

「脚、痛かと?苦しかと?」
少年の自分に問われて、四三は小さくうなずきました。

すると少年四三は、二股に分かれた道の、右のほうへと走っていきます。
ようやく立ち上がった四三は、フラフラとその後を追いかけます。

 

その時、「ノー!ノー!」という声が聞こえます。
見るとラザロが、そっちは違うと手招きしながら叫んでいました。

しかし意識が朦朧としている四三は、少年四三に導かれるまま、右の道へと進んでいきました。

 

消えた四三!?

この日のレースは選手の半分が完走できないほど過酷なものでした。

レースの結果は1着、2着は南アフリカ、3着はアメリカの選手でした。
1着の選手のタイムは、四三の羽田での記録より4分も遅いものでした。

 

ついには、最下位だという選手がゴールしました。
しかし、四三はまだスタジアムに戻っていませんでした。

棄権かと思われたが、弥彦が調べてきたところによると、棄権者の中に日本人はおらず、病院に搬送された選手の名簿にも四三の名はありませんでした。

ゴールせず、棄権もしていないならば、まだ走っているのだろうと判断して、治五郎たちは待ち続けることにしました。

 

金栗家では・・・

その頃スヤは、金栗家の囲炉裏端で眠っていました。
皆の応援を四三に届けようと、「自転車節」を歌い続けていたものの、いつの間にか疲れて寝てしまったのです。

客は帰り、残っているのは重行と実次だけでした。

重行は、四三が幼い頃は身体が弱かったということに感心し、自分も昔から胃弱で、だからこそ丈夫な嫁をもらったのだと話します。

「・・・ばっ!四三さんは!?
どぎゃんなりましたかね」
目覚めたとたんそんなことを言うスヤに、実次は明日かあさっての新聞に載るまで分からないと笑って答えました。

 

消えた四三の行方は・・・

スタジアム内や病院を探しても四三の姿はなく、治五郎、弥彦、大森、田島は憔悴してホテルに戻ります。
ホテルにはすでに内田公使とダニエルが戻っていました。

それぞれの部屋まで戻っていると、安仁子が四三の部屋から出てきました。

四三はすでに自分の部屋のベッドに寝ていたのです。

 

その光景を見た田島は激怒します。

「おい!何やっとるんだ!
寝てるとは何事だ!」

四三はわけがわからずに、しかしただならぬ雰囲気に詫びることしかできません。
「あ、すいまっせん」

 

さらに田島は続けます。
「すいませんじゃない!
この意気地なしが!
日本の粘りと闘志はどうした!
大和魂はどこへ捨てた!」

「だまりなさい!」
田島を制止したのは安仁子でした。

 

皆が総出で探してくれていたことを聞き、さらに自分が履きつぶした敗れた足袋を目の当たりにしたことで、四三は事態を受け止めなければなりませんでした。

「すいまっせん、自分でも分からんばってん・・・

負けは負けです。
すべて俺の責任です・・・」

 

しかし、どうやって帰ってきて、ここで寝ているのか分からないと四三は言い、ダニエルと内田公使が説明をしました。
「日射病です」
内田とダニエルが四三をホテルに連れて帰ってきたのでした。

 

「すいまっせん、すいまっせん・・・」
それを聞いた四三は、泣きながら何度も何度も詫びるのでした。

「もういいよ・・・」
治五郎も涙を流し、温かい言葉をかけました。

 

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まとめ

苦しい苦しい回でしたね!
とはいえ、このドラマの脚本の素晴らしさを存分に味わえる回でした!

まずは、監督の大森に、父親を重ね合わせたこと。
日本のために戦う男になれといった父の言葉に頷いていた幼い日の自分は、父を背負うことすらできなかったといった思いがあったのでしょうか。
四三の満足げな表情が印象的です。

幼い少年四三の登場にも驚きました。
子役の久野くんもストックホルムに行ったのね・・・なんて思いながら・・・

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ところが見ていくうちに、少年四三の登場には大きな意味があることに気が付きます。

マラソンランナーは、2時間を越える長い時間をたった一人で戦わなくてはなりません。
あえて少年四三(自分自身)が登場してきたのは、マラソンランナーが感じる孤独を表現したのでは。

 

そして・・・
少年四三が、あえて間違った道へと案内します。
向こうではラザロが「ノー!」と叫んでいます。

見ている人は、「少年四三よ、どうして間違った方へ連れて行くのか?」と思いますよね。

これが、運命の・・・そして伝説となった分かれ道。
ここにゾッとする深い意味があることは、きっと次回分かることでしょう。

 

また、四三と孝蔵を同時に走らせる演出は粋ですね~!
暑いストックホルムと、「富久」に出てくる火事・・・

ただのマラソンシーン、車を引きながら稽古するシーンなわけですが、同時に走ることで躍動感たっぷり!
スゴイ演出です。

 

さてさて、次回でストックホルム編完結なんですって。
なんだか無性に寂しい・・・

とはいえ金栗四三の物語はここで終わりではありませんからね。
むしろここから!

 

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